歳を重ねてくると、便秘になりやすくなったという方は多いようです。

実は高齢者の便秘ってかなり危険で、放置すると大変なことになることが多いのは知っていますか?

 

今回の記事では、何が原因で高齢者は便秘になってしまうのか。

高齢者の便秘の原因と予防法について紹介します。

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高齢者の便秘は危険

若い時には便秘になんてなったことがないのに・・・。 便秘になりやすかったけど、歳を重ねてからひどくなった・・・という声は多いです。

 

高齢者の便秘は悪化しやすく、放置してしまうと危険なことも少なくありません。

 

  • 高血圧があるときに強くいきむことでめまいが起きたり、脳卒中を発症する
  • まったく気づかずに便が溜まり続けて、腸閉塞を発症する
  • 腸内環境が悪いため、栄養を吸収しにくくなるので痩せていく
  • 腸内環境の悪化で免疫力がかなり落ちるので、感染症になる
  • 血行が悪いため、常にイライラしてしまう
  • 一度便秘になると改善するまでに時間がかかる

 

若い人でも便秘が続くと良いことは全くありませんが、高齢者の場合には悪化しやすいため、とくに注意をして、すぐに解消するようにしていきましょう。

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高齢者の便秘の種類は

高齢者の方の便秘の原因はいくつかありますが、大腸の動きが低下してしまった結果として起こる、弛緩性便秘のものが多いです。

 

腸の動きが遅く、便を送り出すスピードが遅くなると、便の水分を吸収しすぎてしまって、硬い便となり排泄しにくくなっていきます。

 

また高齢者は直腸性便秘も多いです。

これは大腸の1番最後の場所である直腸に溜まってしまって、出すことが出来なくなってしまうものです。

 

排便の時に使う筋力の低下や排便を我慢し続けることで、悪化してしまいます。

高齢者の便秘の原因とは

高齢者になると、便秘になりやすくなってしまう原因があります。

まずはどんな原因があるのかは

  • 筋力の低下
  • 食事量の減少
  • 薬の影響
  • 腸の機能の低下
  • 副交感神経の機能低下
  • 知覚神経の機能低下
  • 善玉菌の減少
  • 我慢してしまう
  • 水分不足

それぞれの原因について詳しくみていきましょう。

・筋力の低下

歳を重ねて高齢になってくると、身体全体の筋力はどうしても低下していきます。

とくにおなか周りの筋力があると、腸の動きが良いということが分かっています。

 

また、お腹の筋肉が低下すると、胃の位置が下がってしまう胃下垂になりやすい状態なので腸の動きが低下してしまいます。

 

それだけでなく、排便するときも腹筋を使っていきむのですが、強くいきめなくなってしまい便秘気味に。

・食事量の減少

歳を重ねると、代謝が落ちて、1日に必要なカロリー数は低くなってきます。

また、腸自体の機能も落ちてくるために、食事の量が少なくなります。

 

食事の量が少ないということは、作られていく便の量自体が小さくなります。

便が小さいと腸の中を移動するときの、刺激が小さくなってしまうため、大腸はあまり動いてくれないのです。

・薬の影響

年齢を重ねれば重ねるほどに病気をする可能性が高くなり、持病も増えてきます。

そして、その治療のための薬を毎日飲んでいるという高齢者の方は多いでしょう。

 

この薬の中には胃腸の動きを弱めてしまうため、便秘の原因となるものがあるのです

抗生物質、高血圧や抗がん剤、鬱の薬、利尿剤などを利用していると便秘につながります。

・腸の機能の低下

高齢になってくると、身体のいろいろな働き・代謝が低下していきます。

もちろん胃腸の働きそのものも低下していきます。

 

胃腸の働きが悪くなると消化が上手くできなくなるため腸内環境が悪化しやすくなってしまいます。

また、便を作る場所である大腸そのものが上手く働けなくなってしまっていることもあります。

・副交感神経の機能低下

加齢とともに自律神経の働きが低下していくことが分かっています。

 

胃腸の働きを調節しているのは、自律神経の副交感神経です。

副交感神経の働きも低下してしまうため、消化吸収、便を作るといった能力そのものが低下しており、便秘の原因となります。

・知覚神経の機能低下

排便するときは肛門の近くの直腸に便がやってきたときに、知覚神経が便が来たよ!と感じ取ることで排便しようと信号を送ります。

 

加齢とともに知覚神経の機能が低下していき、便を感じ取れなくなってしまうことで便意が起こらないことがあります。

・善玉菌の減少

腸内環境を整えておくために必要な善玉菌が高齢者は少なくなってしまいます。

20歳と60歳のときの善玉菌の数はおよそ1/10まで減っているのです

 

善玉菌が作り出す有機酸は大腸が動くためのエネルギーで、これが無いことで大腸の動きが悪くなってしまいます。

・我慢してしまう

高齢者になると、トイレに行くのが大変になる。介護している人に申し訳ない。介護してもらうのが恥ずかしいなどの理由で我慢してしまうことがあります。

 

便意を我慢すればするほどに、排便の信号が減っていくため、大腸に溜まっていってしまいます。

・水分不足

加齢により神経の低下が起こると、喉が渇いたと感じることが小さくなっていきます。

知らず知らずのうちに水分が不足しているということも少なくありません。

 

水分不足になっていると硬い便の原因になってしまい、排便がしにくい状態を引き起こします。

自分が便秘だと思い込んでいないか?

若いときと同じように1日に1回は排便が無いと便秘だと思い込んでいる人も少なくありません。

 

便の量は食事の量によって変わってくるので、たくさん食べていた頃と同じような排便ペースでは無いこともあります。

2~3日に1回の排便ペースでも便が硬くないなら、便秘ではありません。

 

  • 便が硬い
  • いきんでも出にくい
  • 出ても残っている感じ

これらがあるときには便秘と言ってよいので、早めに便秘対策をしていきましょう。

高齢者の便秘を予防するためには

高齢になってくると、便秘になりやすい原因が増えてきてしまうので、改善することは難しくなってきます。

それでも、健康的に便秘にならずに生活出来ている人も多いので継続していきましょう。

便秘を改善していくことで実践することは3つあります。

  1. 運動をする
  2. 食生活の改善
  3. 腸が動く習慣をつける

 

ここからは高齢者の便秘を予防していくことについて紹介していきます。

運動をしよう

高齢者になると運動することが少なくなってしまいますが、出来るだけ運動をして腸を刺激したり、筋肉の衰えを防ぐことは大事です。

 

歩けるのであればウォーキングがおすすめです。

出来るだけ腕を振るようにすると、腰にひねりが加わるので効果アップします。

 

〇寝ていても出来る運動

膝抱え

仰向けで寝転んで、膝を抱えるだけです。1人では無理なら補助してもらいましょう。

 

腰ひねり

仰向けになって右足を身体の左側に持っていき、腰をひねります。同じように逆側も行います。

 

〇座っていても出来る運動

背もたれ無しでまっすぐ座る

なるべく背筋を伸ばして、真っ直ぐに座ることで腹筋と背筋を鍛えることができます。

 

腰ひねり

どんな方法で腰をひねっても良いです。おすすめは身体の右側でパンと手を打ち、左側でパンと手を打つのを繰り返すだけです。

 

膝をあげる

背を持たれるようにして椅子に座ります。そして、両足を床から離してみましょう。無理な場合はほかの人に補助してもらって試してください。

食生活の改善

食生活の見直しも必要なので、便秘に良いものをなるべく摂りいれるようにしていきます。

朝食は食べよう

食が細くなってくると朝食を抜くとさらにお腹の中に入る量が減ってしまいます。

朝食まできちんと食べると便が小さくなり過ぎないので、大腸を動かす刺激になってくれます。

 

また、朝食をきちんと食べると、大腸が活発に動き出すのでしっかり食べるようにしてください。

水を飲もう

年を重ねてくると水分補給をあまりしなくなってきます。

朝起きて、朝食、昼食、夕食、お風呂の前後、寝る前とコップ1杯の水分補給をしておきます。

 

高齢者の方の中には緑茶だけで水分補給するような人もいます。

カフェインが含まれているので、利尿作用でおしっことして出てしまいます。

 

出来ればノンカフェインの麦茶やミネラルウォーターが良いです。

どうしても、緑茶が良いというのであれば、薄めたものを飲むようにしましょう。

乳酸菌を摂ろう(出来れば植物性)

腸内の善玉菌がかなり減ってくるため、乳酸菌を摂ることは必須です。

しかし、 ヨーグルトは腸を冷やす効果もあるので、他の発酵食品で摂ることも考える必要があります。

 

納豆、キムチ、ぬか漬け、お味噌などの植物性の乳酸菌が高齢者にはおすすめです。

食物繊維を摂ろう

食べる量が減っている状態だからこそ食物繊維は大事です。

食物繊維にはお腹の中で水分を吸収して大きくなり、便をかさまししてくれるます。

これによって腸の刺激となることができます。

 

また、腸内の善玉菌のエサにもなってくれるため、便秘の時には食物繊維は必須です。

注意することは食物繊維をしっかり摂ったら、水分補給もしっかりしておきましょう。

油分を摂ろう

硬くて出しにくい便になっているときには、油分は大事で、ヌルヌルしているので便がすべって出やすくしてくれるのです。

 

サラダ油、コーン油などは悪玉菌が増える原因になっているので、オリーブオイル、アマニ油、エゴマ油がおすすめです

 

出来れば加熱しないものを1日に大さじ1杯は摂れると効果は高いです。

加熱しない生のものが摂れるタイプのものを選んでください。

腸が動く習慣をつける

朝ご飯を食べたらトイレに行こう

毎日、朝ご飯を食べたら便意が無くてもトイレに行って座るようにします。

朝食後が排便するタイミングで1番良いときです。

 

この時間にトイレにこもって出そうとしていると、そのうち朝ご飯を食べると便意を催すようになっていきます。

マッサージ

お腹をマッサージすることで大腸の動きを良くしたり、固まった便をほぐすことが出来ます。

お腹を「の」の字を描くように時計回りにマッサージします。

 

また、S字結腸のところをもみほぐすとよいでしょう。

お腹を温める

高齢になってくると筋肉が減るので、代謝が落ちるためにお腹が冷えやすいです。

そこで、腹巻をしたり、温かい飲み物を飲むことで腸の動きを活発することができます。

 

逆に冷たいもので冷やさないように気を付けましょう。

すぐに便秘薬に頼らないで

便秘でつらいとすぐにでも便秘薬や下剤に頼ってしまうのは注意が必要です。

薬を使えば確かに出ますが、いずれ出なくなる可能性が高いです。

 

また、酸化マグネシウムが成分の副作用が少ない便秘薬もありますが、高齢者は高マグネシウム血症という副作用が出やすい傾向にあります。

 

高齢者が便秘薬を使うときには、市販のものを選ばず、医師の指示を聞くようにしましょう。

しかし、便秘で苦しいと病院に行くと便秘薬を出されるだけという対処法しかしてくれない医師もいます。

 

そして薬を出してもらって飲んでいれば安心と思い込んでいる方もたくさんいます。

便秘薬で便秘を解消しても何も解決できていないことを、知っておいてください。

(ビオフェルミンなどの乳酸菌製剤なら問題はありません)

まとめ

高齢者で便秘を予防するためには、水分を多く摂ったり、水溶性食物繊維を多く摂ったりとなかなか、高齢者の方が続けるには難しいことがあります。

 

もし、どんな対策をしていけばいいのかと悩んでいたり、毎日の食生活などの改善が難しいなら乳酸菌サプリメントなどを利用するのも1つの手です。