【腹痛プラス〇〇】

何か症状が一緒に出ていたら原因が分かるかもしれません。

 

今回の記事では、腹痛に伴う症状別で原因を紹介していきます。

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①頭痛プラス腹痛があるとき

食中毒

食中毒は、急な腹痛、嘔吐、下痢といった症状が一般的ですが、頭痛を引き起こすこともあります。

食中毒の場合は、まず頭痛が先に起き、それから下痢や嘔吐といった症状に進むことが多いです。

 

頭痛を引き起こすのは、

  • 生卵や生魚などが原因で感染するサルモネラ菌
  • 鶏肉やレバーなどが原因のカンピロバクター
  • マグロやサバなどについているヒスタミン
  • カキなどの二枚貝が原因となるノロウイルス

といった細菌やウイルスに感染した場合です。

 

これらの菌やウイルスに感染すると重篤な症状を引き起こす可能性があります。

下痢の症状を一刻も早く止めたいからといって、市販薬の下痢止めを飲むと、菌やウイルスが体外に排出されないので危険です。

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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群も、下痢、便秘以外に頭痛を併発する場合があります。

 

過敏性腸症候群は、不安や緊張が原因の精神的ストレスや、過労や睡眠不足がなどで身体的ストレスを受けることが原因で起こる症状です。

ストレスを感じると自律神経が乱れ、腸がけいれんするため下痢や便秘といった症状が出ます。

 

自律神経には血管を収縮・弛緩して血圧を調節するという役割もあります。

脳の血管が収縮すると血行不良で頭痛。脳の血管が弛緩すると神経を刺激して頭痛が起こります。

 

特に、便秘と下痢を繰り返す混合型過敏性腸症候群は頭痛を併発しやすいようです。

症状が出やすいのは緊張する、すぐにトイレに行けない、焦り。仕事や学校に行く前などです。

②血尿プラス腹痛があるとき

膀胱炎

膀胱炎になると、下腹部痛や排尿痛に加えて血尿が出ることがあります。

男性よりも女性の方が尿道が短いという体の構造上、細菌が膀胱に侵入しやすく膀胱炎になりやすい傾向があります。

 

また、プール熱の原因となるアデノウイルスは出血性膀胱炎を引き起こします。

出血性膀胱炎にかかると、排尿時に血の塊や大量の血液が混じります。

 

薬の副作用で出血性膀胱炎になることもあります。

抗がん剤、免疫抑制剤、抗アレルギー薬、漢方薬などの医薬品が原因となります。

膀胱がん

膀胱がんも血尿の原因になることがあります。

残尿感や排尿時痛など、膀胱炎と非常によく似た症状がみられる膀胱がんもあるので注意が必要です。

腎臓の病気

腎臓の糸球体が障害を起こして血液をろ過する機能が働かなくなり血液が尿に混じります。

血尿が見られる場合は、糖尿病性腎症肥満関連腎症、あるいは糸球体腎炎ネフローゼ症候群といった腎臓の病気の可能性があります。

前立腺肥大

男性の場合にはそれほど多くはありませんが、前立腺肥大によって血尿プラス腹痛が出るケースもあります。

前立腺肥大は、良性腫瘍なので心配ありませんが、長年放置しておくと大きくなることがあります。

 

前立腺は血流が多い臓器です。

そのため、前立腺が肥大すると少しの刺激や衝撃でも出血します。それで血尿が出るのです。

③吐き気プラス腹痛があるとき

胃炎

胃炎には急性と慢性の二種類があります。

急性胃炎は胸やけ、みぞおちの痛み、食欲不振、吐き気などの症状を引き起こします。

慢性胃炎になると、胃もたれ、腹痛(みぞおち辺り)、げっぷ、吐き気などの症状が継続してみられます。

 

とくに空腹時や食後に腹痛プラス吐き気が起こる場合には、胃炎の可能性が高いでしょう。

胃潰瘍

胃炎が悪化すると胃潰瘍になります。

胃潰瘍にも、空腹のときや食後に強い胃の痛み(みぞおち辺り)を感じます。

 

さらに、胸やけ、吐き気、嘔吐、お腹の張りなどの症状もみられます。

胃潰瘍が重症化すると、吐血、血便(真っ黒な便)などの症状が出ます。

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍も吐き気と腹痛を引き起こします。

胃潰瘍と症状がよく似ていますが、とくに空腹時に腹痛を感じるのが特徴です。

 

睡眠中でも痛みを感じて起きてしまうことがあります。

胃炎、胃・十二指腸潰瘍の原因は、ストレスや喫煙、アルコールの過剰摂取、ピロリ菌、非ステロイド解熱鎮痛薬(NSAID)の副作用などです。

食中毒

細菌やウイルスへの感染による食中毒も吐き気や腹痛の症状を引き起こします。

発熱もあったら食中毒の可能性が高くなります。

 

下痢止めは飲んではダメです。お腹の中に細菌やウイルスが残り、悪化します。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群も吐き気を伴う腹痛を伴います。

原因の第一はストレスです。

 

ストレスや食後に下腹部痛が多い場合には過敏性腸症候群の可能性が高くなります。

症状は下痢、便秘、または下痢と便秘を繰り返すという3つのパターンがあります。

 

ストレスが強くなる場面(緊張、トイレに行けない状況、怒られたときなど)に症状が出やすいです。

逆流性食道炎

逆流性食道炎で見られる症状は、吐き気、腹痛(みぞおち辺り)、胸やけ、のどの不快感、胸の痛み、咳などです。

逆流した胃酸がのどや気管を刺激するので、喘息や風邪のような症状がみられることもあります。

 

逆流性食道炎の原因は、脂肪分やタンパク質の多いものの食べ過ぎ、加齢、肥満、食べてすぐ寝る、ストレスなどです。

虫垂炎

虫垂炎でも吐き気と腹痛といった症状がみられます。

さらに、発熱、便秘、食欲不振などの症状も出てくることがあります。

 

虫垂炎の原因は、虫垂に異物が溜まり、炎症を起こすことが原因だろうと言われています。

みぞおち辺りから右下腹部へ痛みが移動していったら虫垂炎の可能性が高いです。

④下痢プラス腹痛があるとき

過敏性腸症候群

腹痛と下痢の症状が見られたら、過敏性腸症候群の可能性があります。

出勤前、通勤電車の中、会議前など緊張する場面になると、急に腹痛や下痢が襲ってくるという特徴があります。

 

また、平日の午前中に症状が出ることが多く、休日や平日の午後は症状が出にくいようです。

すぐにトイレに行けない状況で腹痛を起こすケースも多く、日常生活に支障が出てくる場合もあります。

 

過敏性腸症候群の原因はストレスです。

大きなストレスを感じると、脳からストレスホルモンが分泌され、腸がけいれんして下痢になります。

食中毒

食中毒も下痢と腹痛を引き起こします。

食中毒は、細菌やウイルスなど有害なものを食べたり飲んだりすると、腹痛と下痢、嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。

 

症状が現れるまでの期間は、原因となる細菌によって変わります。

短ければ半日以内、長い場合は10日間も潜伏期間があります。

 

下痢止めを飲むのはダメです。

乳酸菌が入ったビオフェルミンなどの整腸剤ならOK

腸炎

腸炎も下痢と腹痛の症状がみられます。

吐き気、嘔吐、発熱、ときには血便といった症状もみられます。

 

  • 腸炎には、ロタウイルスやノロウイルスが原因で起こるウイルス性腸炎。
  • サルモネラ菌、カンピロバクター、病原性大腸菌などに感染して起こる細菌性腸炎。
  • お腹の風邪である感冒性(かんぼうせい)胃腸炎。

などがあります。

 

基本的には整腸剤などを飲んで水分補給をしっかりしながら、安静にするしかありません。

⑤便秘プラス腹痛があるとき

便秘のガス

便秘で腸内に便が溜まると、やがて腸内で便が腐敗してアンモニアや硫化水素などのガスが発生します。

健康な腸ならば、便と一緒にガスも排出されますが、便秘がちだと腸内の悪玉菌によって便が腐敗しやすくなるのです。

 

ガスがたまっていき、お腹の張りで苦しくなります。

いわゆる「ガスだまり」という状態です。

 

食物繊維不足、善玉菌の不足、女性のホルモンバランスなどで腸の動きが低下することが原因です。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は下痢の症状が出るイメージが強いですが、過敏性腸症候群によって便秘になる人もいます。

腸がけいれんして、便がうまく運べなくなる場合です。

 

腸がけいれんする時には、腹痛に襲われることが多いです。

緊張する場面、すぐにトイレに行けない場面、平日の午前中などに症状が出やすいのが特徴です。

腸閉塞

また、腸閉塞でも腹痛、便秘、ガスだまりといった症状がみられます。

腸閉塞は腸が異物で詰まってしまうことで、便が出ないだけでなく強烈な腹痛や吐き気を伴います。

⑥発熱プラス腹痛があるとき

胃腸炎

ウイルス性胃腸炎は、感染したウイルスによって症状が異なります。

良く感染するのはロタウイルス、ノロウイルスです。

 

嘔吐、発熱、下痢などの症状がみられ、どちらも人から人へ経口感染します。

嘔吐物にもウイルスは含まれるので、嘔吐物の処理をしていて親にも感染するというケースが多く見られます。

 

水分補給をして、できるだけお腹に優しい物を食べて栄養補給しながら安静にします。

虫垂炎

虫垂炎の初期症状は、腹痛(みぞおち辺り)、37度くらいの微熱、嘔吐、吐き気、食欲不振などです。

 

最初はみぞおちが痛かったのに、右下腹部に腹痛が移動してきたら虫垂炎です。

初期症状がみられず、急激に腹痛が襲ってくる場合もあります。

膵炎

膵炎でも腹痛と発熱といった症状がみられます。

膵臓の周辺や内部で炎症が起きている状態で、みぞおち付近が痛み、吐き気や嘔吐が最初に見られます。

胆管炎

胆道が感染症を起こし胆管炎になると、腹痛、発熱などの症状がみられます。

急性胆管炎の場合は、黄疸もみられます。(白目の部分が黄色くなる)

 

高齢者がかかると症状が出ないまま重症化することがあるので注意が必要です。

腎盂腎炎

腎臓に細菌が感染して起こる腎盂腎炎(じんうじんえん)も発熱と腹痛を伴います。

慢性になると、倦怠感、食欲不振、吐き気などの症状もみられます。尿道から細菌が侵入することで発症します。

食中毒

食中毒で発熱が起こる場合、サルモネラ菌、O157、カンピロバクター、ノロウイルス、エルシニア菌などが原因となっていることが考えられます。

 

発症する期間、症状は菌やウイルスによって異なります。

サルモネラ菌やノロウイルスが原因の場合は、38度程度まで熱が上がることが多いです。

 

エルシニア菌に感染すると38度以上の高熱になり、重症化すると脳や内臓に障害が残ります。

食中毒の場合には下痢止めはダメです。

まとめ

症状別の腹痛の原因は分かったでしょうか。

少し簡単にまとめておきましょう。

 

頭痛プラス腹痛

⇒食中毒、過敏性腸症候群

 

血尿プラス腹痛

⇒膀胱炎、膀胱がん、腎臓の病気、前立腺肥大

 

吐き気プラス腹痛

⇒胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食中毒、過敏性腸症候群、逆流性食道炎、虫垂炎

 

下痢プラス腹痛

⇒食中毒、過敏性腸症候群、腸炎

 

便秘プラス腹痛

⇒便秘のガス、過敏性腸症候群

 

発熱プラス腹痛

⇒胃腸炎、虫垂炎、膵炎、胆管炎、腎盂腎炎、食中毒

 

腹痛が起こる場所別の原因もまとめているので、こちらも参考にしてみてください。

⇒⇒【痛みの場所別】あなたの腹痛の原因は!?