便秘解消に効くお茶の種類はいくつかありますが、センナ茶は薬局などで売られている有名なものです。
このセンナ茶は間違って飲み続けると危険な副作用があるのは知っていますか!?
- センナ茶の効果
- センナ茶の副作用
- センナ茶の効果が出る時間
- センナ茶の飲み方
この情報を知らずにセンナ茶を飲むのはやめておいた方が良いです。
これを知らないあなたのために、今回の記事ではセンナ茶で便秘解消することについて紹介していきます。
Contents
センナ茶の効果とは?
センナ茶は便秘解消する効果がかなり高いお茶です。
センナはハーブの1種で古代エジプト時代から下剤として使われていたもので、センノシドという成分を含んでいます。
センノシドの効果は2つあります。
①便を柔らかくする
硬くなってしまった便に水分を与えて柔らかくしてくれます。
柔らかくなった便は滑りがよくなるので、排便しやすくなるのです。
②大腸を刺激する
もう1つの効果は、センノシドが腸内細菌によって分解されると、腸を刺激する物質へと変化します。
腸が刺激されると腸は活発に動き始めるため、便の流れを早くすることで排便させるのです。
センナ茶の効果が出る時間は?
センナ茶を飲んでから、効果が出るまでの時間は人それぞれです。
一般的では6~8時間くらいで効果が出ることが多いです。
早い人では飲んでから1時間後には効果が出るという人もいます。
夜に飲んだら、吸収されやすいので朝には出ることが多いです。
腹痛が起こることがあるので、基本的には予定がある日には飲まないようにしたほうが良いでしょう。
おすすめの飲み方としては休日の前の夜に飲んで、次の日に出すという方法です。
センナ茶に危険な副作用がある?
センナ茶は便秘解消の効果が高いものなのですが、その分副作用を持っています。
いくつか副作用について紹介するので、きちんと確認してから利用するようにしましょう。
1.腹痛
センナ茶に多い副作用の1つです。
腸を刺激して動きすぎてしまうと、腹痛が起こります。
中には動けなくなるくらいの腹痛に襲われる人もいます。
2.下痢
これも副作用として多いものです。
腸が動きすぎて、便が流れるスピードが速いため下痢になってしまいます。
3.嘔吐
腸が動くと、逆流して胃へも刺激が伝わります。
すると、吐き気が起こってしまうことがあります。
4.身体を冷やす
センナ茶は身体を冷やしてしまう副作用があります。
冷え性などがあればさらに悪化させてしまう原因になってしまいます。
身体が冷えるということは血行が悪い状態を起こします。
すると便が出たあとに腸の動きを悪くしてしまうので、便秘を悪化させてしまいます。
5.身体がだるくなる
腸を刺激して無理矢理に出すというのは、体力を消耗してしまいます。
無理に便を出すため、栄養を吸収する時間が少なくなります。
すると、身体が疲れてだるくなってしまうという副作用が出るのです。
6.常習性がある
センナ茶には常習性があり、これがセンナ茶は危険であると言われている理由の1つです。
センナ茶で無理やりに腸を刺激して動かしています。
飲み続けていくと、腸が刺激に慣れてしまい、動かなくなっていくのです。
さらに飲み続けていくと、腸が弛緩してしまって自力では動けなくなってしまうことも。
ここまでくると、センナ茶を飲まないと便が出ない。
便秘薬を使わないと便が出ないという便秘を重症化させることになります。
7.大腸メラノーシス
センナ茶に含まれている、センノシドはアントラキノン系の下剤の1つです。
このアントラキノン系の下剤を続けることで、大腸メラノーシスという病気を引き起こすことがあります。
正常な腸の動きができなくなると言われており、便秘をさらに悪化させるのです。
大腸メラノーシスの詳細はこちらの記事をみてください。
センナ茶は出来れば飲まない方がいい
便秘をどうしても解消したい!という気持ちは分かりますが、センナ茶は出来れば飲まない方がいいものです。
それはセンナ茶に含まれているセンノシドの量が分からないためです。
センノシドの量を調節するというのが難しいのです。
また、薬じゃなくてお茶だから、身体に優しいと考えていたら大間違いです。
副作用を持っている強い下剤の1種ということは忘れないようにしましょう。
長期間、飲めば飲むほど便秘を悪化させてしまうので、自力で出せるように改善していく方法に切り替えるべきです。
また、腹痛などの副作用が強く出る人もセンナ茶は飲まないようにして他の方法を試していきましょう。
他の便秘解消のお茶の記事を参考にしてみてください。
センナ茶を試してみたい人に!飲み方はどうすればいい?
センナ茶には副作用があって、長期間続けない方が良いというのは上に書いたとおりです。
ただし、絶対に使ってはダメ!!というわけではありません。
センナ茶を飲みながら、自分で排便できるチカラを身につけていくようにします。
①センナ茶を飲んだことが無い人は
センナ茶を飲んだことが無いなら、ちょっと待ってセンナ茶はやめておきましょう。
センノシドが含まれている錠剤タイプの下剤にしたほうが良いです。
錠剤タイプならセンノシドの量を調節できるからです。
用法を読んでから、1度飲んでみて、どれくらい効果があるのか確認してください。
効果が強すぎて、腹痛や下痢になるなら半量くらいに減らしてみます。
飲むタイミングは休日の前の寝る前です。
(副作用の腹痛と下痢で、仕事や予定があるのにトイレから出られなくなる可能性もあるため)
②3~5日おきにセンナ茶を飲む
すでにセンナ茶を飲んでいて止められない人、センノシドの錠剤から始めた場合についてです。
- 3~5日間に便が出ないければセンナ茶(センノシド錠剤)を飲む。
- そして食物繊維、乳酸菌をたっぷり摂る。
- 3~5日間便が出なければセンナ茶(センノシド錠剤)を飲む。
これを繰り返すだけです。
便が出ない状態が3~5日くらい続いた状態で、食物繊維や乳酸菌を摂っても効果はあまり出ません。
センナ茶(センノシド錠剤)を飲んで、出してしまってから食物繊維や乳酸菌を摂る方が効果は高いのです。
飲まずに便が出たときは食物繊維、乳酸菌を続けます。
自力で排便できない日が3~5日続いた場合にセンナ茶を飲みましょう。
続けているとセンナ茶を飲む回数が少しずつ減っていくはずです。
③センナ茶をやめる
最終的には食物繊維、乳酸菌だけで排便できたらOKです。
センナ茶を飲む回数が減らない場合は、便秘に良いことが足りていないので生活習慣の見直しも必要です。
- 食物繊維の量が足りない
- 乳酸菌が足りない
- お腹を鍛える運動、有酸素運動もしてみる
こういったことを見直してみましょう。
乳酸菌は便秘が慢性化していると思っている以上に足りていません。
最低でも1日にヨーグルトを200gを毎日続けましょう。
もし無理な場合にはサプリメントに頼ってください。
そして、食物繊維は1日に20gが最低の目標です。
水溶性と不溶性をバランスよく摂るようにしましょう。
食物繊維のことを知らない場合はこちらの記事
センナ茶を飲んではダメな人は
センナ茶は誰でも飲んで良いものではありません。
・妊婦
子宮の収縮も起こすという報告があり、流産の可能性が指摘されています。
・授乳中
母乳にセンノシドが移行する量は少ないとされていますが、やめておくべきでしょう。
・子ども
子どもは大人よりも副作用を起こしやすいです。
また、常用してしまうことで便秘が治らない身体になりやすいので飲むべきではありません。
・高齢者
高齢者は体力が落ちていることが多いです。
センナ茶で排便するのは体力を消耗するため、控えるべきです。
・薬を飲んでいる人
病気で何かの薬をすでに飲んでいる場合もセンナ茶は飲まないようにしましょう。
これは、成分的に邪魔し合ったりする可能性があるからです。
まとめ
センナ茶は腸を動かして、便を柔らかくして排便させるという効果があります。
便秘を1時的に解消する効果は高いですが、根本的な解決にはなっていません。
続けて飲むことで起こる副作用もあるので注意が必要です。
- 腹痛
- 嘔吐
- 下痢
- 身体を冷やす
- 常用性
- 身体がだるくなる
- 大腸メラノーシス
とくに怖いのがセンナ茶を飲まないと排便できなくなる、常習性です。
すでにセンナ茶を飲んでいるなら飲む回数を減らすよう努力しましょう。