刺激性下剤の副作用の1つに大腸メラノーシスというものがあります。

大腸メラノーシスのことを知っていますか?

 

症状や原因、治療法、悪化してしまうとどんなことが起こってくるのでしょうか。

今回の記事では大腸メラノーシスについて紹介します。

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大腸メラノーシスの症状

大腸メラノーシスには、自覚症状がありません。

 

強いて言うなら症状として、便秘になることくらいでしょうか。

ただ、もともと便秘に悩んでいる人が大腸メラノーシスになることが多いため、便秘であることが大腸メラノーシスの症状とは気づかないのです。

 

大腸の機能低下が起こり、大腸の神経が鈍くなってしまうため、便秘がさらに悪化してしまいます

 

大腸メラノーシスを患っている人の大腸は真っ黒になっています。

大腸内部が刺激を受け続けることで、メラニンが過剰に生成されてしまい、大腸の腸壁が真っ黒に色素沈着を起こした状態になっているのです。

 

また、大腸が伸縮性を失ってしまい、大腸が伸びきった状態にもなってしまいます。

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大腸メラノーシスが悪化すると

色素沈着により細胞が破壊されるので、それに伴って大腸がんが発症するリスクが高まると言われています。

しかし、現段階では、大腸メラノーシスと大腸がんの関係は立証されていません。

 

それ以外にも、大腸ポリープを誘発するとも言われています。

 

医学的に完全な相互関係があるとは確定されていませんが、大腸メラノーシスになっている人の腸内環境が良い状態でないことは確かです。

腸内環境が悪化することで起こる、さまざまな病気のリスクが高まってしまうということは知っておくべきでしょう。

 

⇒⇒肌荒れだけじゃない!便秘が原因で起こる22の症状とは!

大腸メラノーシスの原因

大腸メラノーシスになる原因は、下剤を長期間服用することです。

特にアントラキノン系の下剤は、大腸メラノーシスを引き起こしやすいと言われています。

 

アントラキノン系の下剤とは、センナやダイオウ、アロエなどを含む大腸刺激性の下剤です。

 

こういった下剤の作用は、強制的に大腸の蠕動運動を起こして排出を促します。

大腸は刺激になれやすいため、アントラキノン系の下剤を常用していると、筋肉がどんどん弱くなってしまうのです。

 

下剤に頼らなくては便が出ない、下剤が効きにくくなるなどの悪循環が生まれてしまい、便秘や大腸メラノーシスがどんどん悪化してしまいます。

 

アントラキノン系の下剤を毎日服用すれば4か月、断続的に使用すれば9か月~1年で大腸メラノーシスが発生してしまいます。

アントラキノン系の下剤はどんなものがある?

・アジャストA

センナの成分が含まれている下剤です。

アジャストAの説明書にも『大腸黒皮症が内視鏡検査で見つかる場合がある』ことが明記されています。

・ヨーデルS糖衣錠

便秘薬としては有名なもので、服用したことがあるという人も多いでしょう。

 

これもセンナを主成分としている下剤ですので、大腸メラノーシスを引き起こす可能性があります。

・アローゼン

センナを主成分としている下剤です。

長期にわたって服用することで、下剤の効果が表れにくくなります。

 

薬の説明にも『長期服用は避ける』と書かれています。

辛い便秘の症状に、一時的に服用する場合は良いですが、飲み続けると大腸メラノーシスを引き起こしてしまうかもしれません。

・センノシド(プルゼニド)

代表的なアントラキノン系の下剤で、センナを主成分としています。

・大横甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)

漢方なので体に負担がかかりにくいと思われがちなのですが、名前の通りダイオウを主成分としています。

他の漢方薬との飲み合わせにも注意が必要な、気をつけたい漢方の代表格です。

・麻子仁丸(マシニンガン)

こちらも漢方ですが、6種類の生薬の中にダイオウが含まれます。

 

代表的なアントラキノン系の下剤を挙げましたが、これ以外にもアントラキノン系の下剤は多く市販されています。

病院で処方される薬の中にも、アントラキノン系のものがあります。

 

成分表を見て、センナ(センノシド)、ダイオウ(大黄)、アロエが使われているかは確認しておきましょう。

大腸メラノーシスかどうか診断する方法は

先にも書いた通り、大腸メラノーシスには確実な自覚症状がありません。

そのため、大腸の内視鏡検査を受けなければ、大腸メラノーシスであるかどうかを診断できないのです。

 

ただ、自力排便ができない、アントラキノン系の下剤を長年服用しているなど、思い当たる節がある場合は、まずは検査を受けてみると良いでしょう。

自覚症状がなく『便秘がひどいなぁ』と思っていて、内視鏡検査で大腸メラノーシスだと診断されることは多いです。

大腸メラノーシスの治療法

刺激性下剤、アントラキノン系の下剤の服用を止めることが、大腸メラノーシスの一番の治療方法です。

 

早い人なら、服用を中止しただけで半年~1年で大腸メラノーシスが改善されたという報告もあります。

 

ただし、今まで下剤に頼った生活を送っていた人が急に下剤を飲まなくなれば、間違いなく便が出なくなってしまいます。

 

まずは、食生活や生活習慣の見直しを行い、下剤に頼らなくても排便出来る体づくりをしなければなりません。

あまりにも便秘の症状がつらい場合にだけ下剤を飲んで、後は自力排便を目指すのが良い治療法となります。

 

便秘解消する方法はこちらの記事を参考に

⇒⇒私はこうやって便秘を解消した!!実践した解消方法をすべて公開!

大腸メラノーシスにならないための下剤の使い方

下剤には『刺激性下剤』と『塩類下剤』などさまざまな種類があります。

 

大腸メラノーシスを引き起こす原因とされるのが刺激性下剤です。

下剤に頼るときには刺激性下剤以外のものを選ぶと良いでしょう。

 

塩類下剤であれば、長期間服用しても、大腸メラノーシスなどの問題を引き起こすことも少ないです。

子供や妊婦さんの便秘薬として処方されることもあります。

 

アントラキノン系の刺激性下剤を服用するのは、どうしても便が出ず体がつらいというときだけにしましょう。

3日出なかったら、1週間出なかったらだけと期限を決めておくと良いです。

 

下剤を飲んでいる人は、薬の一種であることを十分に理解しておかなければなりません。

下剤に頼らずに便秘解消するには

便秘を改善するには、便秘にならない体づくりをするのが一番です。

作用の穏やかな下剤を飲んでいるから大丈夫と思っているのは大間違いです。

 

薬に頼らなければ排便できないという事実は変わりません。

自力で排便することが出来るようになるのが理想です。

 

  1. 食物繊維の多い食生活を心がける
  2. ヨーグルトやオリゴ糖などを積極的に摂取して腸内環境を整える
  3. 大腸の蠕動運動を活発にする腹筋を鍛える

この3つのことは便秘解消の基本です。

 

また、近年解明されたのが、大腸と脳の関係です。

ストレスや寝不足といった生活習慣の乱れは、自律神経の乱れを引き起こします。

自律神経が乱れると、大腸の蠕動運動が起こりにくくなるため、便秘になりやすいとされているのです。

 

そのため、規則正しい生活やストレスを適度に発散するなどして、自律神経を乱さないようにするのも大切です。

心身ともに健康的な生活を送ることが出来れば、便秘に悩まされることもなくなっていくでしょう。

まとめ

センナ、ダイオウ、アロエなどの刺激性下剤によって、大腸メラノーシスになってしまうことは分かったでしょうか?

こういった刺激性の下剤はとにかく副作用が強いことは知っておくべきです。

 

利用したとしても、数日おきに使いながら、使う回数を減らしていくようにしましょう。

最終的には、下剤なんて頼らなくても排便できる身体つくりを目指すようにします。

 

オリゴ糖を続けてみるというのも腸内環境を整えるのに最高です。

⇒⇒オリゴ糖の便秘解消の効果がすごい!おすすめのオリゴ糖は!