妊娠中は苦しい便秘に悩まされる妊婦さんはかなり多いです。

ここで心配になるのが便秘で流産してしまわないかということです。

 

  • 便秘で流産するか気になる
  • 強くいきんで流産するか気になる
  • 便秘で赤ちゃんに影響があるのか知りたい
  • 妊娠中の腹痛がなぜ起こるのか知りたい
  • 妊娠中に便秘薬って大丈夫なのか知りたい

 

そんな人のために便秘と流産についてまとめているので、見ていきましょう。

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流産の種類

流産というものはどういうものでしょうか?

医学的には妊娠22週未満に胎児が死亡、または体外へ胎児が流れ出てしまうことを言います。

 

簡単な言葉で表すと妊娠の最初の頃に赤ちゃんが亡くなってしまうことです。

その中でも流産には大きく分けて4種類があります。

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(1)稽留流産(けいりゅうりゅうざん)

妊娠6〜7週に多いと言われ、胎児が胎内に留まったまま死亡している状態のものを指します。

痛みや違和感などがないことがほとんどですので、医師の診断によって発見することが多いです。

(2)切迫流産

妊娠22週未満で、胎児が流産しかかっている状態を指します。

一般的な流産との違いはまだ流産しておらず、妊娠を継続する可能性がある状態です。

 

切迫流産は出血や痛みを伴うことが多く本人が異常を感じ発見されることが多いです。

(3)進行流産

流産が現在進行している状態にあるものを指します。

胎児やその他の組織などが子宮内から外へ流れ出ることを言います。

 

切迫流産などと比べるとさらに痛みが強く出血なども多く伴う場合が多いです。

(4)完全流産

稽留流産とは逆で胎児・組織が子宮から完全に外に排出した状態での流産を指します。

それと逆に組織などが一部残った状態の流産を不全流産と言います。

 

どちらも出血や痛みが強く現れる流産です。

流産の確率

流産が起こる確率はどのぐらいのでしょうか?実は流産は年齢により起こる割合が変わってきます。

 

20代の一番安定した時期の妊娠でもなんと全体の10〜15%は流産すると言われています。

10人に1人の割合ですからかなり多いですね。

 

さらに30代は特に妊娠・出産が難しくなると言われ前半だと15%、35歳以上では20%。40代に入るとなんと40%を超える確率で流産してしまう可能性がある言われます。

確率から見ると流産してしまうという可能性は誰にでもあると言えるでしょう。

流産の原因

流産の原因を自分に感じてしまう人は多いですが、その原因のほとんどは遺伝子異常と言われています。

 

妊娠初期の後半、15週以降では母体側の原因もある程度関係してくると言われていますがそれも少数の例です。

基本的には染色体や受精卵になんらかの異常があって起こることが多いです。

 

だから全てを自分のせいだと責めてしまうことはないのです。

妊娠中の便秘は流産の原因になるのか

上にも書いてありますが、流産の原因のほとんどが遺伝的な問題なので、妊娠中の便秘は流産にあまり関係はしません。

便秘がもたらす悪影響については後述しますが、便秘が直接流産へと影響を及ぼすことはほとんどないと言っていいでしょう。

 

しかし、長くきつい便秘が続き、排便時に怒責することで腹部への圧力が増え、それが子宮や胎児に影響する可能性が0というわけではありません。

また、あまりにもひどい便秘で腸閉塞が起こってしまって、母体が危険な状態にまでなってしまうと流産することもあります。

強くいきんでも大丈夫?いきむコツは?

便秘時にトイレに行ってもなかなか排泄ができない。

だけど妊娠中だから「いきむ」のは怖い。という考えの方もいると思いますが、通常トイレで排便するためにいきむことで胎児や子宮に影響はないという考え方の方が多いです。

 

ただし、長い間トイレに座ることや排便が無いからと言って強く長い時間かけて「いきむ」ことはやはり影響が無いとは言い切れません。

とくに妊娠初期の安定していない時期、切迫流産の危険があるときと、妊娠後期で子宮口が開きかけているときには注意が必要です。

 

コツとしては呼吸を止めず息を吐くようにして「いきむ」ことで下腹部にあまり負担をかけないやり方があります。

また、朝食後の1番出やすいタイミングに便意が無くても、トイレに座るという習慣をつけることは大事です。

妊娠中に起こる腹痛の原因

妊娠中に起こる腹痛には様々な原因があります。

(1)妊娠初期

まず初めに妊娠の初期症状として起こる腹痛があります。

 

妊娠の初期は着床した胎芽の成長を促すために子宮周りの筋肉が収縮を繰り返します。

この収縮によって一般的に生理痛のような下腹が引っ張られるような痛みやズキズキする痛み、時には鈍痛のような痛みを引き起こします。

 

痛みは個人差が大きく、連続的に1日続く人もいれば断続的な痛みの感じ方をする人もいます。

この妊娠初期の痛みは早い人だと着床後すぐから生じ、一ヶ月程度期間続くのが一般的です。

 

また着床時の痛み。いわゆる着床痛を訴える人もいます。

この着床痛というのは最初に言っておきますと医学的根拠はないと言われています。

つまり勘違いや気のせいということになりますが、実際に「感じた。」という人はたくさんいます。

一般的に感じたと答える人の中には「チクチクした痛み」と答える人が多いようです。

(2)妊娠中期

胎児の体重は数10グラムから数1000グラムと数ヶ月の間で急激に大きく成長します。

妊娠中期の痛みはこの胎児が成長するにつれて子宮が大きくなっていくことで痛みを伴うことがあります。

 

お腹が大きくなり、靭帯やお腹の皮膚が引っ張られることで、それが張り感や痛みとして現れるのが原因です。

(3)妊娠後期

妊娠後期で出産前になると母親の子宮はかなり大きくなり、それに伴って張りを感じますので、先ほども言ったようにこれらを痛みとして感じる人がいます。

 

また、出産前には前駆陣痛と言われる陣痛の準備段階のような陣痛があります。

不規則な子宮収縮による張りや痛みを感じます。

これらは出産が近づいているということで生理的なものではありますが、痛みが強く異常に感じる場合は無理せず、受診し医師の指示を仰ぎましょう。

 

妊娠とはお腹の張りや痛みと付き合っていくことになりますが、痛み辛い場合や違和感がある場合は無理に我慢せず、産婦人科で医師の診断を受けることが大切です。

便秘と切迫流産の症状の違い

腹痛が起こると便秘で起こっているのか、切迫流産で起こっているのか心配になることも多いと思います。

便秘と切迫流産はどちらも痛みを伴うことがありますが、それぞれの症状には特徴があります。

 

便秘は糞便の停滞によって症状を呈します、一般的にはお腹の張りや便意があるときに痛みがあります。

または、ガスが溜まってお腹が張った状態なので排便した後には、お腹の張りや痛みが軽減されるのが特徴です。

 

それに対して、切迫流産は締め付けられるような強い痛みが特徴であり、出血を伴うことがほとんどです。

部位として下腹部の痛みを訴える人が多いです。

 

このように便秘と切迫流産とは大きな違いがあります。

しかし、あくまでも一般的な痛みや症状の違いですので、便秘と決めつけ問題ないと自己判断するのは避け、何か違和感を感じる場合は産婦人科へ受診し、医師の診断を受けましょう。

妊娠中の便秘で起こる悪影響

妊娠中は基本的にホルモンのバランスやつわりなどの影響で食事のバランスがうまく取れず、便秘になりやすいとされています。

また運動は腸管の動きを活発にすることに影響しますが、妊娠中は積極的に動かなくなるのでともに便秘になりやすいとされています。

妊娠中になぜ便秘になりやすいのか詳細は⇒⇒妊娠中の便秘になる原因とは

 

妊娠中は誰もが便秘になりやすい状況なのですが、かといって放置しておいても問題ないとは言えません。

そして妊娠中の便秘は胎児に悪影響を及ぼすと言われています。

 

便秘は悪玉菌が多い状態でガスや腸の動きを悪くします。

それらが長く続くことで、母体の腸内環境は悪くなっていきます。

 

お腹の中にいるときは基本的に胎児の腸内は無菌状態と言われていますが、出産時に産道を通るときに母親の腸内細菌は胎児の口から取り込まれ、腸内に棲みつくようになります。

つまり、便秘である母体の悪い腸内環境は胎児の腸内環境に影響を与えてしまいます。

 

悪化している腸内環境を赤ちゃんが持っていると、便秘や下痢を起こしやすい状態になってしまいます。

 

それだけでなく腸内環境が胎児へ与える影響としてアレルギー体質があります。

腸は免疫に大きく関わっているため、免疫異常が原因のアレルギーに大きく影響してしまいます。

 

全ての便秘の母親が胎児へ悪影響を起こし、アレルギー体質の子供を育ててしまうということではありませんが、便秘が胎児に悪影響を起こす可能性が0では無いということは覚えておきましょう。

妊娠中の便秘薬は大丈夫?

便秘になっているなら便秘薬かなと思っているかもしれません。

中には妊娠中に薬を飲むことに抵抗を覚える人もいるでしょう。

 

しかし、医師からの適切に処方された薬を飲むことは何も悪いことではありません。

特に妊娠中は便秘に悩まされる妊婦は非常に多く、便秘自体が胎児や子宮に与える悪影響のことも考えると、薬でちゃんと対処することも必要なことです。

 

便秘薬には色々と種類があり、錠剤や液状のもの様々な形態があります。

市販されている薬でも普通に飲んでいいものもありますが、飲むことで胎児や子宮に悪い影響を与えるものもあるため、基本的にはかかりつけの産婦人科で症状を伝えて医師の指示のもと適切に服用することが望ましいです。

 

(市販の便秘薬には大腸を刺激して無理矢理に動かして排便させるものが多いです。

これは子宮にも刺激になると言われているので、危険が多いです。)

 

なんでもかんでも薬が胎児に影響を与えるからだめだ、ということではありません。

胎児に影響が少なく便秘を改善する薬もありますので自己判断ではなく、産婦人科で医師と相談してみましょう。

 

ここでちょっと注意することがあります。

便秘薬じゃないなら大丈夫だと漢方や便秘茶に手を出してしまう人が少ないですが、いるようです。

 

漢方や便秘茶の中にも便秘薬と同じ成分のものは多く販売されているので、とにかく薬やお茶に手を出す場合は医師に相談するようにしましょう。

まとめ

便秘と流産の関係は分かったでしょうか。

 

  • 便秘と流産には関係がない
  • 強くいきみすぎには要注意

 

流産には関係ないと言っても、赤ちゃんには悪影響もあると言われているので少しでも改善できるように頑張ってみましょう。

妊娠中の便秘対策はこちらの記事で⇒⇒妊娠中の便秘の予防策は