便秘にミネラルウォーターが効くのは知っていますか?
今回の記事では、ミネラルウォーターと便秘の関係について紹介していきます。
合わせて、おすすめのミネラルウォーターと飲み方も参考にしてみてください。
Contents
ミネラルウォーターはなぜ便秘に良いのか
そもそも水を飲むこと自体が便秘解消に良いと言われますが、これは便秘の原因の1つが「便の水分不足」にあるためです。
便に水分が足りずに固くなると、腸の蠕動運動で動きにくくなり、腸内で固まって詰まってしまうのです。
水分を摂ることで便に水分を与えてやれば、柔らかくなって排便しやすくなります。
加えてミネラルウオーターに含まれるマグネシウムには腸内に水分を集めるという働きがあります。
腸壁に溜まった宿便にまで水分を与えるため、便秘解消と共に腸内をキレイに掃除してくれる効果まで期待できるのです。
ミネラルウォーターの硬度って?
ミネラルウォーターには「硬水」と「軟水」があり、このうちどちらに属するかはそのミネラルウォーターの「硬度」によって決まります。
「硬度」とは、水1Lあたりのカルシウムとマグネシウムの含有量のことです。
WHOによると硬度、つまりカルシウム&マグネシウムの含有量が120mg以上を「硬水」、120mg未満を「軟水」と定義づけられています。
硬度は販売されているミネラルウォーターの表示を見れば、必ず書いてあるので確認することが出来ます。
硬水の特徴
前述の通り水1L中にマグネシウムとカルシウムが120mg以上含まれているのが硬水です。
海外のミネラルウォーターのほとんどは硬水で、コントレックスやエビアンなどは日本でも人気があります。
しかし、日本の水は、水道水からミネラルウォーターまで軟水なので、日本人にとってはマグネシウムに含まれる独特の苦みや風味、香りのある硬水は飲みにくく感じてしまいます。
水そのものに香りや風味があるので、素材の風味を生かした料理に使うのにも適していません。
しかし、便秘対策を考えるならマグネシウムを多く含む硬水がお勧めです。
それだけでなく、カルシウムなど不足しがちなミネラルを補給できるのも魅力的な点です。
軟水の特徴
カルシウムとマグネシウムの含有量が低い軟水は、口当たりがよくサッパリしていて飲みやすいのがメリットです。
そのため、素材の味を引き出す料理にも向いています。
お米にも吸収されやすいので軟水でご飯を炊くとふっくら美味しく炊き上がります。
ただし、マグネシウム量が少ないので便秘解消するためには向いていません。
単純な水分補給として考えておきましょう。
便秘に良いミネラルウォーターの選び方
できるだけ薬には頼りたくないけれど、早く便秘を治したいという時には硬水のミネラルウォーターがお勧めです。
硬水に多く含まれるマグネシウムは便秘薬にも使用されている成分です。
マグネシウムが多ければ多いほど、腸内に水分が多く集まるので便秘解消効果も高くなります。
ただ、多すぎると下痢になってしまう可能性もあるので、元々硬水を飲み慣れていない人は硬度の低いものから順に試していくと良いでしょう。
硬度が低いものから試していくと、飲みにくい続けられそうにないという硬度も分かります。
便秘に効くおすすめのミネラルウォーター
1.クールマイヨール
クールマイヨールはイタリア北部とフランスとの国境に位置するアルプス山脈の最高峰、モンブランを水源地としています。
1Lあたりのカルシウム530mg、マグネシウム70mg、硬度は1612mgと、硬水の中でもトップクラスの硬度を誇ります。
それでいてコントレックスより何故か飲みやすいと評判です。
ダイエットウォーターとしてヨーロッパの女性たちにも人気があります。
ネットショップでの価格は0.5Lで85円程度になっています。
2.ハイドロキシダーゼ
歴代のミス・フランスやモデル、世界のセレブも愛飲しているというマグマから沸き上がったミネラルウォーターです。
カルシウムは213mg、マグネシウムは243mg、硬度は1505mgという超硬水です。
マグネシウム含有量だけ見るとコントレックスの3倍以上、便秘対策に高い効果を発揮します。
ただ、ナトリウム含有量も高いためやや塩味がして、硬水特有のクセもあるので、気になるなら良く冷やして飲むと良いでしょう。
ネットショップでの価格は200mlあたり315円となっています。
3.コントレックス
フランス生まれのコントレックスは、1リットル当たりのマグネシウム量74mg、カルシウム468mg、硬度は1475mgという超硬水です。
ダイエットでも話題になったことのある、日本でも有名なミネラルウォーターですね。
しかし、硬水の中でもかなりクセのある味とその高いマグネシウムの含有量から、硬水初心者には不向きかもしれません。
とにかく初めて飲んだら、まずい飲みにくいと感じることが多いです。
定価は500mlで80円くらいになっています。
4.ゲロルシュタイナー
ドイツ西部のアイフェル火山の麓から採られた、ドイツでは120年以上の歴史を持つ天然炭酸ミネラルウォーター。
マグネシウムは100mg、カルシウムは359mg、硬度1310mgと、超硬水です。
炭酸のおかげでそれほど癖を感じず、ドイツでは勿論、世界でも20ヵ国以上で愛されています。
ネットショップでは500mlあたり110円くらいで販売されています。
5.サンペレグリノ
イタリア産の微炭酸ミネラルウォーターで、日本でも愛飲者が多く「サンペレ」の愛称で親しまれています。
マグネシウムは52mg、カルシウムは185mg、硬度は674mgです。
炭酸のおかげか硬水特有の癖はほとんど気になりません。
イタリアでは、一旦口をリフレッシュさせて次のワインの一口を美味しく飲む目的で、食事中のお水として人気があります。
ネットショップでは500mlあたり60円前後が多くなっています。
6.ウリベート
イタリア産の微炭酸水ウリベートは、自然の状態のままでミネラルが溶け込んでいる「ナチュラルミネラルウォーター」です。
カルシウムは171mg、マグネシウムは28mgで硬度542mgになっています。
硬水でも微炭酸なので飲みやすく、さっぱりした後味とミネラルバランスの良さです。
この炭酸も腸を刺激してくれるので、便秘解消効果が高まります。
(よくお腹が痛くなる人は避けた方がよいです。)
サッカーのイタリア代表チームのオフィシャルミネラルウォーターとしても有名です。
ネットショップでの価格は500mlで65円程度となっています。
7.ペリエ
南フランスの地中で起こった地殻変動で、地下水層とガス層が出会って出来たという天然炭酸ミネラルウォーターです。
マグネシウム68mg、カルシウム155mg、硬度415mgの硬水です。
炭酸が強めなので硬水特有のクセを感じさせずスッキリとした口当たりとのど越しで、日本でもバーやレストランに置かれてハイボールなどにも使われています。
定価は500mlで80円くらいで売られています。
8.ヴィッテル
コントレックスと同じフランスのヴォージュ山脈から採れるミネラルウォーターです。
マグネシウムは19mg、カルシウムは91mg、硬度307mgとコントレックスほど高い硬度ではないため、硬水を飲み慣れない日本人でも始めやすいミネラルウォーターです。
その割にはカルシウム含有量が高いので、カルシウム不足が気になる人にも向いています。
ネットショップでの価格は500mlあたり80円ほどとなっています。
9.エビアン
日本でも知名度の高いミネラルウォーター。
フランスのエビアン村の水源から採取され、現在では世界100か国で愛飲されています。
マグネシウムは26mg、カルシウムは80mg、硬度は304mgと硬水に分類されますが、スッキリとしていて日本人にも飲みやすい味です。
初めてミネラルウォーターで便秘対策をしてみるという人は、ここから始めてみると良いでしょう。
コンビニ等でも売られていて、500mlで1本あたり85円程度で販売されています。
9つのミネラルウォーターを紹介しましたが、硬度が低い物から試してみましょう。
また、炭酸が入っているものは便秘解消の効果はさらに高いですが、刺激があるのでお腹が痛くなるようならやめておきましょう。
ミネラルウォーターにダイエット効果もある?
もともとお水はダイエットに良いと言われています。
タップリの水を飲むことで利尿効果を得られ、老廃物を排出させて体の代謝を良くすることができ、痩せやすい体質づくりに貢献するというわけです。
また食事前に飲むことでお腹を膨らませて食欲を抑えることもできます。
それなら水道水でも良いのでは?と思うかもしれませんが、水道水には殺菌の為に塩素が混ぜられています。
人体に影響がない程度ですが、たんぱく質やビタミンを壊してしまう作用を持つため、大量に飲むことはあまりお勧めできません。
一方ミネラルウォーターにはマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが豊富にふくまれています。
ダイエット中に不足しがちな栄養素を補うと言う意味でもダイエットに良いと言われているのです。
ただし、ミネラルウォーターさえ飲んでいればダイエット出来るというわけでなく、食事制限と運動のダイエットの補助として使う程度と考えておきましょう。
ミネラルウォーターの飲み方は
水は1日2Lを飲むと良いと言われますが、ミネラル濃度の高いミネラルウォーターは特に、一気に2Lをがぶ飲みすると体に負担がかかります。
1.5~2Lを1日7~8回に分けて飲むのがお勧めです。
気を付けることは、実は喉の渇きを覚えてから飲むのでは遅すぎると言われています。
喉が渇いたから飲むのではなく、1日のうちで飲むタイミングを予め決めておくと良いでしょう。
食事や間食の他に、起床時、入浴後、運動前、就寝前などは水分補給が必要となるタイミングです。
また冷やし過ぎると体温を下げ内臓に負担がかかってしまうため、できれば常温程度のものを飲むと良いでしょう。
ミネラルウォーターを飲む注意点
購入したミネラルウォーターのペットボトルの表示を見てみると、賞味期限が書かれていることに気づくと思います。
水は密封した空気に触れていない状態なら化学変化が起こることはありません。
しかし、開封後は空気中の有機物によって水質にも変化が起きるので、開封後はできるだけ早く飲む必要があります。
また薬を飲むときにも注意が必要です。
ミネラルウォーターに含まれるカルシウムやマグネシウムが、薬の成分と結びつくことで薬の吸収率が悪くなってしまうことがあります。
ミネラルウォーター、特に硬水は薬と一緒に飲むのには適していないことも覚えておきましょう。
まとめ
ミネラルウォーターには確かに便秘解消効果があります。
それだけでなく、不足しがちなミネラルを補給するという優れたものです。
ただし、いきなり硬度が高いものを飲むと、身体に合わずに下痢になったり、不調を起こすことがあります。
最初は、硬度の低い物から少しずつ試していくようにしましょう。