市販されている便秘薬の種類は多すぎです。

それほど便秘に悩んでいる人が多いということは分かりますが、選ぶときに困りますよね。

 

今回の記事では、おすすめしたい便秘薬の選び方のポイント、飲んでいる便秘薬の減らし方について紹介します。

便秘の市販薬の選び方

たくさんの種類がありすぎるので、便秘薬を選ぶときは迷うことが多いです。

選び方のポイントとしては、効果が優しいものからが基本です。

 

  • 酸化マグネシウム
  • 水酸化マグネシウム

まずはこれらの成分のものから試していきましょう。

次に、上記のもので効果が出なかった場合に、刺激性のものを選びます。

 

  • ピコスルファート
  • ビサコジル
  • センノシド、センナ、大黄

ピコスルファート⇒ビサコジル⇒センノシド、センナ、大黄の順に効果が強いです。

まずはピコスルファートから使うと良いです。

 

3日以上出ていない場合、すぐにでも出したいという場合は浣腸がおすすめ。

浣腸に抵抗がある場合は、上記の刺激性のものを選びましょう。

 

それでは具体的にどんな便秘の市販薬があるのか見ていきます。

最後に飲んでいる便秘薬を減らしていく方法も紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

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即効性がある浣腸

つらい症状をすぐに解消したいなら浣腸がおすすめ

浣腸は肛門から直接薬剤を注入して、腸の動きを活発にし、排便を促してくれます。

硬くなった便を柔らかくしたり、腸内でのすべりをよくすることで、スムーズに排便されるように助けます。

 

浣腸は、肛門に注入してからおよそ3~10分で効果が現れます。

 

高齢者、妊娠中の方、心臓病のある方は、使用前に医師に相談してください。

痔の人は悪化させる可能性があるので使用できません。さらに、常用すると効果が減弱するので注意しましょう。

 

浣腸について詳しくはこちら↓↓

イチジク浣腸の効果と副作用について!

イチジク浣腸

市販されている浣腸の中でも、もっとも有名なのがイチジク製薬株式会社が販売しているイチジク浣腸です。

 

主成分はグリセリン。

0歳からお年寄りまで使えるのが特徴です。

  • 赤ちゃんから5歳まで
  • 6歳から11歳まで
  • 12歳以上標準タイプ
  • 12歳以上大容量タイプ
  • 在宅介護に便利な曲がるノズルつきのEタイプ

など、さまざまなタイプから選べます。

参照:イチジク製薬株式会社ホームページ

コトブキ浣腸

イチジク浣腸以外だと、ムネ製薬株式会社のコトブキ浣腸もあります。

こちらも主成分はグリセリンで、イチジク浣腸と効果も同じです。

参照:ムネ製薬株式会社ホームページ

次に効果が高いのは刺激性便秘薬

刺激性便秘薬は、大腸を刺激して活発に動かして排便させるものです。

飲んでから効果が出るまでの時間は、6~12時間程度です。

 

また、刺激する成分にはいくつか種類があります。

  • ピコスルファート
  • ビサコジル
  • センノシド
  • センナ
  • 大黄(ダイオウ)

どれも効果は似ていますが、強さは

センノシド、センナ、大横>>ビサコジル>>ピコスルファート

効果が弱いピコスルファートの便秘薬から使うようにすると良いでしょう。

ピコスルファートの便秘薬 

ピコスルファートが使われている市販薬はピコラックスです。

重い副作用はありませんが、腹痛を起こすことがあります。

また、耐性がつきにくいのも特徴です。

ビサコジルの便秘薬

ピサコジルが配合されている市販薬の代表と言えば、大正製薬のコーラックが有名です。

副作用の多くは腹痛と下痢です。

常用すると耐性がついて慣れてしまうので長期間は使えません。

センノシドの便秘薬

センノシドが配合されている便秘薬は多く、コーラックハーブ、ルーメア、スルーラックS、新サラリンなどがあります。

センノシドは、センナに由来する便秘薬です。

副作用に多いのは腹痛、吐き気、下痢です。

長期間の連用は耐性ができて、効き目が弱くなるので注意が必要です。

センナの便秘薬

生薬のセンナはハーブが原料です。

センナTs便秘薬、ビューラックなどはセンナ系の便秘薬です。

大横(ダイオウ)の便秘薬

また、大黄(ダイオウ)も生薬です。

大黄甘草湯、タケダ漢方便秘薬が有名です。

長期服用すると耐性がついてしまうので短期間の服用にとどめましょう。

 

大腸メラノーシスに注意

刺激性の便秘薬は耐性があるので、使い続けていると効果が弱くなります。

とくに、センノサイド、センナ、大横のものは大腸メラノーシスを起こす可能性があります。

 

大腸メラノーシスとは腸に色素が沈着することです。

これによって腸の働きが低下して、便秘を悪化させてしまいます。

大腸が真っ黒に!?大腸メラノーシスの原因と治療法は?

腹痛が起こりにくい便秘薬

刺激するのではないので、腹痛が起こりにくい便秘薬があります。

それは主成分が酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムのものです。

 

どちらの効果も腸に水分を引き寄せて便を柔らかくします。

柔らかくなった便はすべりが良いので、出やすくなります。

 

効き目が優しく、副作用が少ないのが特徴。

ときどきですが軟便、下痢、だるさ、吐き気、口が乾くなどの副作用がみられることがあります。

腎臓の機能が低下している人は医師に相談してください。

 

飲み始めて半日~数日と効果が出るまでは人それぞれです。

酸化マグネシウムの便秘薬

酸化マグネシウムが主成分となっている市販薬は、酸化マグネシウムE便秘薬、3Aマグネシア、スルーラックデルジェンヌ、スラーリアなどです。

水酸化マグネシウムの便秘薬

水酸化マグネシウムの便秘薬はミルマグが有名です。

錠剤だけでなく、飲みやすいシロップもあります。

錠剤にはレモンの風味がついて、ほんのり甘いのでお子さんにもおすすめです。

 

酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムどちらも効果は同じなので飲みやすさで選べば良いでしょう。

それぞれの特徴については↓↓

腸内環境を整える整腸剤

整腸剤は便秘薬ではありません。

しかし、ビフィズス菌や乳酸菌によって腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。

 

整腸剤は緩やかに効くので副作用は特にありません。

安全性は高いものの、整腸剤は効き目が現れるまでに時間がかかるというデメリットもあります。

 

新ビオフェルミン、強力わかもと、ザ・ガードコーワ、ミヤリサンなど、さまざまな製薬会社が整腸剤を市販しています。

 

それぞれの整腸剤について詳細は↓↓

漢方の便秘薬

漢方の便秘薬には数種類の成分が入っています。

それぞれの症状によって選ぶことができるのが特徴です。

 

注意点もあります。

漢方の便秘薬は、副作用も軽いと思われがちですが、大黄(ダイオウ)が入っているものが多いので注意

刺激性便秘薬と同じで、耐性ができやすいので長期間の服用は避けましょう。

桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)

残便感が残る便秘、腹部膨満感のある便秘、下痢と便秘を繰り返すなどの症状におすすめです。

桂皮、芍薬、生姜、大棗(タイソウ)、甘草という5つの生薬が入っています。

 

胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気、発疹、かゆみなどの副作用がみられることもあります。

持病のある人は服用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)

刺激する成分の大横と腹痛を和らげる甘草が入っています。

便秘、腹部膨満感などの改善に役立ちます。

尿量が減る、手足がむくむ、手足がしびれるなどの副作用が現れることがあります。

大柴胡湯(ダイサイコトウ)

体力があり、慢性的な便秘に悩んでいる人におすすめです。

発疹、かゆみ、激しい腹痛を伴う下痢などの副作用がみられることがあります。

麻子仁丸(マシニンガン)

胃腸の働きが弱くて便が硬くなりがちな人におすすめする便秘薬です。

水分が少ないので、コロコロしたウサギのフンのような便が出る人に向いています。

高齢者、大病を患って体力が低下している人にも適しています。

食欲不振、下痢、腹痛などの副作用が出ることがあります。

 

漢方薬は種類が多く選びにくいです。

こちらを参考にしてみてください⇒便秘に効く漢方薬の選び方!どんな種類があるの?

便秘薬の減らし方

浣腸や刺激性のものなど効果が高いものは、耐性があるため使い続けると効果が減ります。

さらに慣れが起こり、便秘薬を使わないとダメ!というところまで便秘を悪化させる危険性があります。

 

『浣腸・刺激性⇒⇒刺激が無いもの⇒⇒何も使わない』

この流れで少しずつ便秘薬を飲む量と回数を減らしていく必要があります。

浣腸もしくは刺激性便秘薬を使っている場合

まずは、酸化マグネシウムの便秘薬に切り替えます。

これは毎日飲んでも良いですが、最初はスッキリ出なくなることが多いです。

 

3~5日間に排便できない、苦しい時には浣腸もしくは刺激性便秘薬で出してしまいましょう。

排便できたら酸化マグネシウムに戻します。

(この間に行うことは、水分補給、食物繊維、乳酸菌の3点セットを毎日続けることが大事です。)

これを繰り返していくと、刺激性便秘薬を飲まなくても酸化マグネシウムだけで排便できるようになっていきます。

 

次のステップとして酸化マグネシウムを飲む量や回数を少しずつ減らしていきましょう。

たとえば、今まで飲んでいた量の2/3にしたり、2日に1回にします。

 

もちろん水分補給、食物繊維、乳酸菌の3点セットは続けて行いましょう。

これを繰り返していくと何も飲まずに排便できるようになります。

酸化マグネシウムを使っている(初めて便秘薬を使う)場合

すでに酸化マグネシウムの便秘薬を使っているなら、その量を減らしていくだけです。

水分補給、食物繊維、乳酸菌の3点セットは毎日続けるのが前提です。

 

毎日飲んでいるなら、量を2/3にしたり、1日おきに飲んでみましょう。

これを繰り返して減らしていけば、何も飲まずに排便できるようになります。

 

水分補給、食物繊維、乳酸菌の3点セットについてはこちら↓↓

まとめ

市販の便秘薬の選び方とおすすめは分かったでしょうか。

どの市販薬がおすすめなのかというのは、成分で優しいものが答えです。

 

効果が強いものほど副作用が強いためです。

使い続けていると、効き目の減って飲まないと排便出来ない身体になります。

 

初めて選ぶ場合は、酸化マグネシウム・水酸化マグネシウムの便秘薬がおすすめです。

これでも効果がないときには、刺激性便秘薬・浣腸で1度スッキリさせてしまいましょう。

 

それからも便秘が続くようなら、うまく便秘薬を使いながら量を減らしていくことが大事です。

根本的に便秘を治そうと思ったら、生活習慣を見直すことが必要なことは忘れないようにしてください。